USDCとUSDT・BUSDの違いと年利2%でステーキングする方法

USDCとUSDT・BUSDの違いと年利2%でステーキングする方法
この記事でわかること

・ステーブルコインのUSDC(USDコイン)とUSDT(テザー)の違い

・USDCとBUSD(バイナンスUSD)の違い

・USDCを保有するメリット

・USDCの購入方法

Not Your Keys, Not Your Coins (鍵を持たぬものコインを持たず)

暗号資産の長期投資家は、ステーキング・レンディングを利用することで長期的な利益を狙いながら日々利息を得ることができます。しかし、FTXの顧客資産流用と破綻、Binanceによる日本ユーザ登録停止等、中央集権型取引所(CEX)でステーキングを行うことは、金庫の鍵を取引所に預けるようなもので、資産を失うリスクがあります。

資産は自ら管理するという原則に基づき、この記事では秘密鍵を自分で所有して、ハードウェアウォレットでUSDCを保管、分散型金融(Defi)で取引・レンディングする方法を紹介します。

 

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USDC(USDコイン)とは?

USDCは中央集権型のステーブルコインで米ドルと1:1でペッグされた暗号資産です。USDCはCircle社によって開発され、発行されています。米ドルの価値にペッグされており、USDCを持つことで、価値の変動が激しい暗号資産に比べて、安定した価値を保つことができます。

USDCは主に暗号資産取引所での取引に使用され、他の暗号資産や仮想通貨との取引に利用されます。また、USDCは仮想通貨の決済手段としても使用されています。USDCの取引はブロックチェーン上で行われ、高速かつ安全なトランザクションが可能です。

USDCは金融規制当局からの監視があり、法定通貨と同様に規制対象となっています。これにより、USDCは規制遵守に配慮し、不正な行為を防止することができます。USDCは暗号資産市場の成長に貢献しており、暗号資産と法定通貨の架け橋として、将来的にも重要な役割を果たすことが期待されています。

ステーブルコインとは?

ステーブルコインは米ドルなどの法定通貨や金などのコモデティに連動する暗号通貨です。
ビットコインなどの暗号通貨はいつでもどこへでも瞬時に安い手数料で送金することができますが、短期間に大きな値動きがあると暗号通貨購入時と使用時で購買力が大きく変動してしまうことが欠点です。そのため、ステーブルコインは価格の安定性と送金の利便性を両立した暗号通貨として作られました。

ステーブルコインの種類

法定通貨担保型

法定通貨担保型ステーブルコインは米ドルやユーロなどの法定通貨によって価値が裏付けられています。テザー(USDT)、USDコイン(USDC)、バイナンスUSD(BUSD)が法定通貨担保型ステーブルコインに属します。

コモデティ担保型

コモデティ担保型ステーブルコインは金などのコモデティが裏付け資産となります。流通中の通貨価値と同じ価値のコモデティを通貨発行者は保有します。代表例は金と価値が連動するPaxos Goldです。

仮想通貨担保型

仮想通貨担保型ステーブルコインは1つ以上の暗号通貨に価値が裏打ちされます。 例としてはDaiが挙げられます。

 

ステーブルコインの種類の一覧

USDCとUSDT・BUSDとの違い

裏付け資産の現金比率:BUSD・USDC > USDT

USDCの準備資産は図1のように23%が現金、67%が短期米国債でBUSDと同じく安全性の高い資産から構成されています。最新の内訳はこちらからご確認ください。

一方、USDTの裏付け資産は図2のように6%が現金、56%が短期米国債となっていますが(2022年5月時点)、残りは企業が発行するコマーシャルペーパー(約束手形)・信託預金・社債等、信用リスクのある金融商品が占めています。最新の内訳はこちらで確認できます。図3の2021年7月にPaxos社が公開したUSDTの裏付け資産と比べると、信用リスクのある資産の割合は低下しています。

また、BUSDの裏付け資産は図4の通り100%が信用リスクの低い現金と短期米国債となっているため、価格下落リスクはUSDTよりも小さいです。

USDCの裏付け資産
図1 : USDCの準備資産の内訳(2022年)
USDTの裏付け資産
図2 : USDTの準備資産の内訳(2021年)
USDTの裏付け資産
図3 : USDTの準備資産の内訳(2021年)
BUSDの裏付け資産
図4 : BUSDの準備資産の内訳(2021年)

裏付け資産の監査頻度:USDC・BUSD > USDT

USDCはBUSDと同じく毎月Grant Thornton監査法人によって準備資産の確認が行われています。その証明書はこちらから閲覧できます。

一方、USDTはMoore Cayman監査法人が四半期ごとにテザーが準備資産によって裏付けられているか監査しており、その結果はこちらから閲覧できます。

また、BUSDはWithum監査法人が毎月BUSDの供給量とPaxos社が保有する準備資産額が一致しているかどうかを検証しており、証明書はこちらで公開されています。

BUSD、USDT、USDCは監査法人によって準備資産の監査が定期的に行われていますが、監査頻度という観点ではUSDCとBUSDの方が透明性が高いと言えるでしょう。

利回り:USDC < USDT・BUSD

ステーブルコインを預けた場合に受け取れる金利はUSDTとBUSDの方がUSDCより高い取引所が多いです。

そのため、ステーブルコインで高い利息を得たい方はUSDTとBUSDを保有した方がよいと思います。ステーブルコインの取引所ごとの利回りの比較は下記の記事から御覧ください。

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USDCの買い方

GMOコインからLedgerにイーサリアムを送金

USDCを購入するために、まずGMOコインでイーサリアムを購入し、それをハードウェアウォレットのLedgerに送金します。

LedgerとはフランスのLedger社によって製造されているハードウェアウォレットです。ハードウェアウォレットはオフラインで管理されるため、ハッキング被害を受けるリスクを大幅に低減することができます。また、Ledger Liveという専用のソフトウェアを使用することで、仮想通貨を簡単に送金・交換できます。

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GMOコインを利用する理由は仮想通貨の送金手数料が0円だからです。送金の手順は下記の記事にまとめてあります。

UNISWAPでMATICを購入

Ledgerにイーサリアムが送金されたら、UNISWAPでUSDCと交換します。

UNISWAPは、イーサリアム上で動作する分散型の取引所であり、DeFi(分散型金融)プロトコルの一つです。UNISWAPは、取引ペアを自動的にマッチングするアルゴリズムを使用して、トークンのスワップや流動性の提供を行うことができます。

購入手順は以下の記事にまとめてあります。

LedgerをUniswapに接続して仮想通貨を交換する方法 LedgerをUniswapに接続して仮想通貨を交換する方法

LedgerからでUSDCをレンディングする方法

Aave(アーヴェ)

AAVEは、分散型金融(DeFi)プロトコルの一つであり、イーサリアム上で動作します。AAVEは、レンディング、ボローイング、スワップといった機能を提供します。

Compound(コンパウンド)

Compoundは、分散型金融(DeFi)プロトコルの一つであり、イーサリアム上で動作します。Compoundは、レンディングやボローイングのプロトコルを提供します。

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